除草剤 2-(α-naphtoxy)-N,N-diethylpropionamide (R-7465) に関する研究 : 第1報とくに基礎作用特性について

概要

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除草剤R-7465の作用特性を検討した。1)R-7465は,イネ科植物および広葉植物いずれに対しても,茎葉部よりも根部の生長を強力に阻害するが,とくにイネ科の植物に対してその作用は大きい。2)R-7465の根部処理での50%生育抑制薬量はイネ5.8ppm,トウモロコシ0.54ppm,ヒエ0.25ppm,エンバク0.0092ppmである。また,茎葉部処理ではイネ,トウモロコシならびにエンバクはいずれも1,000ppm以上であり,ヒエでは4.1ppmである。3)イネ,ヒエ間選択殺草性は,とくに移植水稲で顕著であり,R-7465を10〜20g/a処理することにより高度の選択性を示す。4)R-7465のタイヌビエ殺草最適処理時期は,出芽前〜1葉展開前である。5)R-7465の土壌中移動性は小さく,土壌表面より1.5cmの層までに大部分吸着される。6)R-7465の土壌中残効性を,ヒエ50%生育抑制力でもとめると,5g/a処理で50〜80日、20g/a処理で100日以上である。
1975-10-25