キチン結合性タンパク質(CBPb01)の同定と生物活性
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概要
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牛血清中にはN-アセチル-D-グルコサミン(GlcNAc)感受性オプソニン抑制因子が存在する.この研究で,GlcNAcの重合体であるキチンに結合するタンパク質の主要分子(CBPb01)は,そのサブユニット構造と免疫学的特性および部分配列の解析から牛IgMであることを明らかにした.レクチン結合性解析から,CBPb01は重鎖にGlcNAc構造を持つが,市販のIgMは持たないことが明らかになった.このことからCBPb01は分子内のGlcNAcを介して複合体を形成している可能性が示唆された.また,CBPb01はオプソニン抑制活性を示し,この抑制活性はCBPb01がザイモサン表面のGlcNAcに結合することに依存しているということが明らかになった.これらの知見はGlcNAcを認識してオプソニン化を制御するIgMが存在することを示している.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2002-06-25
著者
-
森松 正美
岩手大学農学部獣医学科獣医生理学講座
-
首藤 文榮
岩手大学農学部基礎獣医学講座
-
鈴木 雅子
岩手大学農学部獣医生理学教室
-
森松 正美
北海道大学遺伝子病制御研究所附属疾患モデル動物実験施設
-
望月 雅美
鹿児島大学農学部獣医学科家畜微生物学
-
森松 正美
岩手大学農学部獣医学科獣医生理学教室
-
鈴木 雅子
岩手大学農学部獣医学科獣医生理学教室
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