めん羊および牛の実験的大脳皮質壊死症の脳波変化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
実験的大脳皮質壊死症の脳波面での変化を観察するため, 7-17月齢のサホーク種めん羊9頭および4-7月齢のホルスタイン種牛4頭を使用し, そのうちめん羊6頭および牛4頭にアンプロリウム(600 mg/kg/day)のみを, さらに対照としてめん羊2頭にアンプロリウムとチアミン(200 mg/day)を同時に, 同じく残りのめん羊1頭にチアミン(50 mg/day)のみを第一胃内に投与した. アンプロリウムのみを投与した動物すべてが神経症状と異常脳波を示した. 異状脳波は持続的な汎性徐波と持続の長い紡錘波とからなっていた. これらの異常は神経症状発現前にもみられた. 紡錘波は徐波あるいは鋭(又は棘)・徐波複合からなり, これに痙攣発作が同期してみられる場合とみられない場合とが痙攣期においても認められた. 逆に, 痙攣発作はこの紡錘波に同期してみられる場合と汎性徐波下でみられる場合とがあった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1990-06-15
著者
-
板庇外 茂雄
農林水産省家畜衛生試験場
-
平野 孝一
農林水産省家畜衛生試験場飼料安全性研究部
-
平野 孝一
農林水産省家畜衛生試験場
-
前田 稔
農林水産省家畜衛生試験場鶏病支場
-
前田 稔
農林水産省家畜衛生試験場
-
掘野 理恵子
農林水産省家畜衛生試験場
関連論文
- 乳頭糞線虫の実験的濃厚感染による子牛の心臓突然死
- 鶏幼雛消化管内における牛血清アルブミンによるアフラトキシンB_1の吸収阻止
- 肝臓からのアフラトキシンの抽出およびクリンアップ法の改良(短報)
- アフラトキシンB1に汚染された飼料を給餌されていた鶏の血漿中からのアフラトキシンB1の検出(短報)
- 日本に輸入された飼料用トウモロコシ中のアフラトキシンB_1の酸素免疫測定法による検出(短報)
- 日本に輸入された食品中のアフラトキシンB_1の酵素抗体法及び高速液体クロマトグラフィーによる検出
- ペンギンから分離されたAspergillus flavusの産生するアルカリプロティナーゼのポリアクリルアミドゲル電気泳動の移動度
- 鶏貧血因子の免疫電顕検索(短報)
- アビジン・ビオチン・ペルオキシダーゼ・コンプレッス(ABC)法およびイムノゴールド・シルバー(IGS)法による鶏における大腸菌O2抗原の同定(短報)
- 高い死亡率を示す野外発生例から分離した伝染性ファブリキウス嚢病ウイルス(短報)
- 脚弱を示す鶏から分離されたニューカッスル病ウイルス
- めん羊および牛の実験的大脳皮質壊死症の脳波変化
- Fusobacterium necrophorum接種牛における血清シアル酸
- Fusobacterium necrophorum接種牛における肝膿瘍の超音波所見
- カビ毒による事故例について
- 実験的大脳皮質壊死症の緬羊における生化学的及び病理学的所見の経時的変化(短報)
- 実験的大脳皮質壊死症の緬羊および牛における経時的な生化学的変化ならびに病理学的所見
- 免疫学的手法による飼料中マイコトキシンの検出
- 鶏における呼気酸素濃度曲線の変形波の発生と気道閉塞
- 正常鶏にみられる呼気酸素濃度曲線の変形波