実験的大脳皮質壊死症の緬羊および牛における経時的な生化学的変化ならびに病理学的所見
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概要
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実験的大脳皮質壊死症(CCN)における生化学的変化および病理学的変化を検討するため, 緬羊6頭および牛6頭にアンプロリウム(600mg/kg/day)を投与した. アンプロリウムを投与された動物は, 神経症状を呈して投与35-57日後に死亡した. アンプロリウム投与動物は全頭が病理組織学的にCCNと確認され, 死亡時の血液中および組織中の総チアミン濃度は著明に減少していた. 血液総チアミン濃度は, 投与後7日目にすでに減少が認められ, 脳波異常出現の約2週間前には死亡時と同じレベルに低下していた. 脳波異常出現の約2週間前にチアミン依存酵素である赤血球中のトランスケトラーゼ活性値は有意に低下し, そのチアミンニリン酸効果も上昇していた. 死亡後の病理組織学的変化ならびに大脳皮質の蛍光斑についても検討した.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1994-06-15
著者
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板庇外 茂雄
農林水産省家畜衛生試験場
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平野 孝一
農林水産省家畜衛生試験場飼料安全性研究部
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平野 孝一
農林水産省家畜衛生試験場
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堀野 理恵子
農林水産省家畜衛生試験場
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板庇 外茂雄
農林水産省家畜衛生試験場
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堀野 理恵子
農林水産省家畜衛生試験場七戸研究施設
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Horino R
Shichinohe Research Unit National Institute Of Animal Health
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