Fusobacterium necrophorum接種牛における血清シアル酸
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概要
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Fusobacterium necrophorumの培養菌液を7頭の牛の肝内門脈に接種したところ2頭は接種後10日と14日で死亡し, 肝には壊死巣が密発していた。接種後12〜126日に剖検した他の5頭の肝には膿瘍がみられ, 一部は肺や肋間などにも膿瘍がみられた。肝に壊死巣の密発していた例のうち1頭では, 接種後10日でも血清シアル酸の上昇はなかったが, 他の1頭では8日に上昇していた。肝膿瘍がみられた例の血清シアル酸値は, 接種後3〜5日から上昇し, 7〜9日でピークに達し, その高値を2〜3日間保ったのち, しだいに接種前値にもどる例もあったが4か月以上高値を持続する例もあった。さらに腹壁膿瘍を作出して, 肝内あるいは肝外の膿瘍と血清シアル酸値とを比較検討し, 肝膿瘍形成と血清シアル酸値上昇との関連性を明らかにした。
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1987-08-15
著者
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