任意荷重を受ける砂の液状化

概要

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新潟地震(1964)で得られた記録をそのままインプットデーターとして動的三軸圧縮試験を行ない, ランダムな荷重の下での砂の液状化について研究を行なった。装置は従来用いられている三軸圧縮試験機にサーボ装置を取り付けたものであるが, フィードバックサーキットや, 載荷軸上方にラバージョイントを設け, 試料の剛性が低下した後も指定した波形の載荷が可能なようにとくに注意が払われている。用いた試料は地震被害のもっとも大きかった地点から採取したもので, 飽和状態で実験した。載荷は地震加速度の+方向を軸圧の圧縮側とした場合(CM試験), また逆に軸圧の引張り側とした場合(EM試験)の2通りで行なった。地震記録はゆれが始まって8秒前後で加速が大きくなり, 9秒で最大加速度となっているが, それに伴い間ゲキ水圧も8秒前後で増大が目立ち, ほぼ9秒で供試体は液状化する。またEM試験の方がCM試験より小さなセン断応力で液状化する。また, 均一なサイクリック偏差応力を加えた場合には地震波形による最大偏差応力の50〜60%の大きさで液状化した。
1974-09-15