水田に発生する蚊幼虫の薬剤による防除試験成績
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概要
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水田に発生するシナハマダラカ, コガタアカイエカ幼虫に対する薬剤による防除試験を, 1963年6〜8月に, 川崎市生田で行なつた.DDT水和剤, 粒剤, Baytex水和剤, 粒剤, 浮遊粉剤, Dieldrin粉剤の6種について, 各種濃度段階を設けて, 薬剤別, 剤型別, 濃度別の比較検討を行つた.DDTとBaytexの間には顕著な差はなかつたが, どちらかといえばDDTにやや良い残効性がみられた.Dieldrinは効果が低かつた.水和剤, 浮遊粉剤が粒剤より優れた効果を示した.直接効果なら, DDT水和剤, Baytex水和剤, 浮遊粉剤の0.1〜0.5ppm, あるいは10〜50mg/m^2が標準薬量といえよう.10日近くの残効性を期待するのであれば, DDT水和剤, Baytex浮遊粉剤の1.0〜3.0ppm, 100〜300mg/m^2を必要とするようである.
- 1963-12-31
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