シャガス病ベクター Triatoma dimidiata に対する殺虫剤の室内効力試験

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概要

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グアテマラにおける最も重要なシャガス病ベクターTriatoma dimidiataに対する殺虫剤の効力を, 残渣接触法により検討した。その結果, ダイアジノン, フェニトロチオン, ペルメトリンおよびプロポクスルの4薬剤は, 継続接触法により, いずれの発育ステージに対しても24時間後までに十分な致死効力が得られることが認められた。しかし, ノックダウン効力およびその低下の度合いは薬剤間で異なり, この点ではペルメトリンが優れていると判断された。また, 任意接触試験では処理薬量の増加に伴い, いずれの薬剤も死亡率が上昇したが, 薬剤無処理シェルターが存在する場合には, 死亡率の上昇が鈍化した。さらに, バハレケと呼ばれる土壁では, 供試した7薬剤すべてで, 製剤の効力が減退することが認められ, 実際の駆除にあたっての薬剤処理では, 製剤の選択も重要であると考えられた。
日本衛生動物学会の論文
1996-09-15

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