頸椎変性疾患に対する前方・後方・前方後方合併到達法の適応と手術手技(第24回日本脳神経外科コングレス「脊椎・脊髄疾患医療の最前線」発表演題)
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概要
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過去21年間に著者が執刀した頸椎変性疾患748例をもとに,これらに対する前方到達法,後方到達法,前方・後方合併到達法の適応と手術手技につき記載した.前方到達法を第一選択とする病態は,脊柱管狭窄を伴わない1〜2椎間病変である.前方到達法を選択肢に加えてもよい病態は,脊柱管狭窄を伴う1〜2椎間病変や,脊柱不安定性を伴っており椎体固定を要する症例である.前方到達法の手術手技としてはCloward法を採用し,自家腸骨移植を行った.後方到達法は,脊髄圧迫が後方要素のみによる場合に第一選択とした.後方到達法を選択肢に加えてもよい病態は,前方病変が3椎間以上の場合や,前方病変が1〜2椎間であっても脊柱管狭窄を伴う場合である.後方到達法としては棘突起縦割法を行い,後方固定が必要な症例では外側塊プレート固定法を併用した.それぞれの到達法の利点,欠点につき記載した.
- 2004-12-20
著者
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