パラジウム触媒を用いるβ-ケト酸アリル及びギ酸の新反応とその天然物合成への応用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Allyl β-keto carboxylates undergo the following four different palladium-catalyzed reactions with high selectivity by selecting reaction conditions. 1. Decarboxylation-allylation to give α-allyl ketones. 2. Decarboxylation-dehydrogenation to give α, β-unsaturated ketones by the reaction in boiling acetonitrile. 3. Decarboxylation-deacetoxylation of α-acetoxylmethyl-β-keto carboxylates to give α-methylene ketones in acetonitrile at room temperature. 4. Decarboxylation-hydrogenolysis to give ketones by the reaction of ammonium formate. Palladium-catalyzed reaction of allylic esters with formic acid-triethylamine gives 1-olefins with high selectivity by using palladium-tributylphosphine as a catalyst. Allylic group can be used as a protecting group of carboxylic acids. Amines are also protected by forming allyl carbamates. They are deprotected by the palladium-catalyzed reaction of formic acid-triethylamine. The formal 3-butenylation of the lactone by Pd-catalyzed alkylation with allylic carbonate followed by hydrogenolysis with ammonium formate was used in the synthesis of optically active steroid C, D-ring and side chain. Moreover, stereoselectivities in methylations of 2,3-dialkylcyclopentanone enolates derived by the Michael addition to 2-alkylcyclopentanones, obtained by Pd-catalyzed decarboxylation-dehydrogenation, were examined.
- 公益社団法人日本薬学会の論文
- 1987-02-25
著者
関連論文
- 3B04 コンビナトリアル合成法によるベンゼノイド液晶化合物の探索(化学・材料)
- 3 分子力場計算に基づくタキソール合成中間体の分子設計とその合成研究(口頭発表の部)
- 研究開発の効率化
- 3P-2128 無細胞タンパク質合成系とビーズディスプレイを用いた糖鎖結合性タンパク質の解析法(12d 糖鎖工学,一般演題,生体分子工学,伝統の技と先端科学技術の融合)
- コンビナトリアルケミストリーからケミカルゲノミックスへ (第20回バイオテクノロジーシンポジウム予稿集) -- (講演会の部)
- 18 自動合成ロボットを活用した(±)-Baccatin IIIの全合成(口頭発表の部)
- 8 直接的かつ立体選択的グリコシル化反応を用いるVersipelostatin糖鎖誘導体合成および構造訂正(口頭発表の部)
- 39 スピルコスタチンAの全合成と結合タンパク質ネットワーク解析(口頭発表の部)
- 2 保護したシアンヒドリンの分子内アルキル化反応によるAcoragermacrone,Germacrone,Humulene,Mukulolの合成
- 有機化学とコンピュータケミストリー
- 4 大員環エノラートを鍵中間体とするSarcophytol AおよびSteroid骨格の合成と理論計算(口頭発表の部)
- コンビナトリアルケミストリーを活用した天然物とその類縁体の高速合成法の開発
- コンビナトリアル化学とラボオートメーション技術を利用するケミカルプローブ開発 (ケミカルバイオロジー) -- (生理活性物質のケミカルバイオロジー ケミカルバイオロジーの技術革新)
- 22 α(2,8)およびα(2,9)オリゴシアル酸の立体選択的合成法の開発(口頭発表の部)
- 天然物由来化合物ライブラリーを利用したケミカルプローブ探索:創薬ターゲットを見つけるために (特集 飛躍するケミカルバイオロジー--化学から生命現象を明らかに)
- 31(D-1) ワンポットグリコシル化反応を用いる生理活性糖鎖(ダイメリックルイスXおよびシアル酸含有糖アミノ酸)の高速合成法の開発(口頭発表の部)
- MRI造影効果を有するオリゴキトサン誘導体の合成とその機能評価
- コンビナトリアルケミルトリーとゲノム機能解析への展望
- シリルリンカーを用いた糖ハイブリッド9員環エンジインライブラリーの固相合成法に関する研究
- 21 自動合成を指向した生理活性糖鎖のライブラリー構築 : ファイトアレキシンエリシター活性を有する糖質の合成と構造活性相関(口頭発表の部)
- コンビナトリアルケミストリーの将来展望
- 9 シアロ糖鎖の合成研究(口頭発表の部)
- プロスタグランジン骨格合成の新展開
- 48 One-Pot Glycosidationを利用したファイトアレキシンエリシター活性を有するオリゴ糖の合成(口頭発表の部)
- 溶媒効果を取り入れた3糖の立体配座解析 (生物活性物質と計算化学)
- Macを120%活用するために--ワ-プロとChemDrawだけではもったいない (研究ツ-ルとしてのMacintosh)
- Macは化学研究にどのように使えるか (研究ツ-ルとしてのMacintosh)
- 3 理論計算に基づいたオリゴ糖の新規合成法の開発と立体配座解析(口頭発表の部)
- 匂いのない化学--糖鎖のモデリング--実例をまじえて (糖--その多様性を探る) -- (構造解析・分析)
- シアンヒドリンの分子内アルキル化反応による大環状ケトン,ケトラクトン化合物の一般合成法と天然化合物合成への応用 (生物活性物質)
- 光機能とサスティナブルケミストリー コンビナトリアル化学,天然有機化合物のコンビナトリアル合成法を確立するまで
- コンビナトリアルケミストリーを活用した液晶化合物合成
- コンビナトリアルケミストリーの手法と液晶合成への応用
- 6(B-2) マクロファージ泡沫化阻害活性を有するボーベリオライド類のライブラリー合成と活性評価(口頭発表の部)
- 3B13 コンビナトリアルケミストリーの手法を用いた新規バナナ型液晶化合物の合成と物性(化学・材料)
- 1A14 キラルバナナ型液晶のB2相の強誘電・反強誘電性発現における偶奇効果(物理・物性)
- 40 天然物の母骨格を有する化合物ライブラリーの構築 : マクロスフェライド誘導体のコンビナトリアル合成(口頭発表の部)
- マクロファージ泡沫化阻害剤 Beauveriolide III の立体と活性発現に関する研究
- 若者よ, ベンチャー精神を持って飛び出せ
- ポストゲノムにおける化学の重要性(オピニオン,ポストゲノム時代の有機化学)
- コンビナトリアルケミストリーにおける高分子の役割
- 3C02 固相合成法を利用したトロポノイド液晶分子の合成研究 (2)
- 39 パラジウム触媒で得られるブタジエンテロマーを利用したマクロライド類の合成
- 50 ステロイドCD環並びに側鎖の立体選択的合成
- 18 シアンヒドリンの分子内アルキル化反応による大員環ケトンの一般合成法とそのMuscone,Exaltone,Zearalenone,Resorcilide合成への応用
- 77 亜鉛アート錯体を用いたPrimary Prostaglandinsの合成(ポスター発表の部)
- パラジウム触媒を用いるβ-ケト酸アリル及びギ酸の新反応とその天然物合成への応用
- 中・大員環のコンホメ-ションによる反応の立体制御 (1987年の化学-5-)
- 52 2,3-ジアルキルシクロペンタノンエノレートのジアステレオメリックなメチル化と,それを応用した光学活性エストロンの合成
- 18 中・大員環化合物における立体化学制御 : ゲルマクラン骨格の構築およびペリプラノン-Bの全合成
- ブタジエンテロマ-を用いる有機合成反応の研究--ステロイドCD環および側鎖の立体選択的合成
- ステロイド合成法の最近の進歩 (1981年の化学-6-)
- 49 ステロイド側鎖およびC D環の立体選択的合成
- ブタジエンテロマ-を原料とする中・大環状ラクトンおよびケトンの合成 (中・大環状天然物合成の新展開) -- (ラクトンおよびラクタムの形成反応とマクロリドおよびその関連化合物の合成)
- 21世紀の創薬を支える新技術(創薬を支える新技術)
- 天然物合成にコンピュータは欠かせない(10年後の天然物化学は)
- 53 中員環の立体制御を用いたビシクロフムレノン及びペリプラノンAの全合成(口頭発表の部)
- 29 理論計算に基づくラジカル環化反応前駆体の分子設計とステロイド骨格合成への応用(口頭発表の部)
- コンビナトリアルケミストリー
- π-アリル錯体の化学の新展開 (1986年の化学-4-)
- 有機合成の新手段 : コンピューターの活用
- 1 大環状化合物の分子内Diels-Alder反応を用いたステロイド骨格の新合成法(口頭発表の部)
- 多様性指向型合成技術を利用したケミカルプローブの開発 : ポリフェノール類のコンビナトリアル合成
- ステロイド合成の新展開 : ステロイドCD環および側鎖の立体選択的合成
- 合成工学的新技術を利用した天然物およびその誘導体の効率的合成
- 溶媒効果を取り入れた3糖の立体配座解析
- 中・大員環立体化学制御を利用した天然物合成における分子力場計算の応用
- 中・大員環化合物の立体化学制御 : 分子力場計算に基づく立体選択性の予測と天然物合成
- パラジウム化合物を用いる有機合成反応 (I)
- パラジウム化合物を用いる有機合成反応 (II)
- 遷移金属化合物を用いる有機合成反応
- パラジウム触媒を用いる有機合成の研究事始め : 類い稀な多能性をもつ金属との幸運な出会い
- パラジウム触媒の研究回顧
- 日進月歩パラジウム触媒の化学 : こんな反応がパラジウム触媒で
- 日進月歩のパラジウム触媒の化学と有機合成へのインパクト : 容易に進行するようになったカルボニル化合物のα-アリール化反応
- 日進月歩のパラジウム, ニツケル触媒の化学 : 増大する有機合成化学へのインパクト
- 台湾大学で応用有機化学の講義をして
- 有機合成を変えた「OMCOS」
- パラジウムの有機化学事始め
- π-アリルパラジウムの化学の誕生と発展
- パラジウム触媒の特性を活かした精密有機合成反応 (精密合成化学--21世紀を担う若い化学者へ)
- 遷移金属錯体触媒--増大する有機合成,化学工業での役割
- 化学工業のイメージチェンジを
- ポリエチレンの発明とその波及効果(化学における発明発見 : その芽と発展)
- パラジウム触媒で得られるブタジエンテロマーを利用した天然化合物の新しい合成法
- 有機合成に活用される均一系触媒反応--パラジウム触媒の反応を例として
- 共役ジエンのオリゴマ-の化学 (オリゴマ-とその応用)
- 共役ジエンオリゴマ-の有機合成への応用 (油化学領域における有機合成)