ブロック歪みを考慮した感性的な動画像スクランブル方式の提案

概要

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ディジタルテレビ放送やVOD(Video on Demand)など、動画像情報の必要性は、今後ますます増してくるものと思われるが、有料放送においては新規契約者を獲得するための画像スクランブル技術が不可欠である。衛星放送などで従来用いられているスクランブル方式は画面全体にスクランブルがかけられたノイズ状のものである。これは秘匿性はある程度満たされるものの感性的に優れた印象を与えるとはいえず、視聴者に対して不快な印象を与えてしまうおそれがある。著者らは、動画像の特性を生かしつつ、感性的に優れたスクランブルを実現することを目的とする方式"モーション・スクランブラ"を提案している。これは、MPEG符号化の過程でBピクチャを構成するための動き補償ベクトルを利用してスクランブル処理を行うものである。図1に構造を示す。また、モーション・スクランブラによるスクランプル画像中の1フレームを図2に示す。このモーション・スクランプラでは、アルゴリズムの特性上生成画像に16×16画素のブロック歪みが生じる。このブロック歪みは、画像の感性評価において大きな影響を与えることが知られている。従って、これを解消するためのブロック内スクランブルアルゴリズムについて検討が必要であると考えられる。[figure] 図1.モーション・スクランブラのプロッタ図 [photograph] 図2.スクランブル結果(左:原画像右:パーシャル・スクランブル、有効移動値:3)
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-09-18

ブロック歪みを考慮した感性的な動画像スクランブル方式の提案

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