入力パターン並列処理による故障リストの空判定を用いた同時故障シミュレーションの高速化
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概要
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同時故障シミュレーションの高速化のための新しい二つの手法を提案する. 同時故障シミュレーション法では検出済故障が増えると, 多くの入力パターンに対して外部出力の故障リストがすべて空集合になる. このため, 本論文の1番目の手法では正確な故障リストの計算に代わる簡便な計算を導入する. この計算では各信号線の故障リストが空であるか, 空でない可能性があるかの判定(空判定)を行う. すべての信号線の空判定を行い,外部出力の故障リストがすべて空であるとわかった場合には, 検出可能な故障はないと決定できる. この空判定の計算は入力パターン並列処理が可能である. 空判定の結果, ある外部出力の故障リストが空でない可能性がある場合には, 正確な故障リストの計算を行う必要がある. 本論文の2番目の手法は, この場合, 空判定の途中で得られる情報を用いて故障リストの計算を行う必要のある信号線を限定することを用いるものである. ISCAS'85のべンチマーク回路に対する実験結果ではこれらの手法を適用した場合, 同時故障シミュレーションが最高10m倍程度高速化されることが確認された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-01-25
著者
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