コラム配線手法による高密度自動配線

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概要

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プリント基板や"sea-of-gates"型のLSIの自動配線に用いられている手法の多くは、基本的な考え方は迷路法と同一であり、ネットごとに配線を進めていく手法である。この手法では、一般的に先に配線されたネットの配線が後のネットの配線の障害になり、配線率を上げることが困難であることが知られている。このため、配線ができなくなった時点で、障害となる配線の移動や消去を行い、再配線を行う手法等が提案されている。しかしながら、この手法でも100%に近い配線率を得ることは困難であり、しかも実行時間は長くなってしまう。本論文では、ネットごとに配線を進める従来の手法とはまったく別の配線手法を提案する。この手法は、各ネットの配線を同時に、お互いの間で調整を行いながら、左から右に少しずつ配線を延ばしていく。従って、先に行った配線が後から行う配線の障害になるというようなことはなく、高い配線率が得られる。また、非常に高速な配線が可能である。
一般社団法人情報処理学会の論文
1989-10-16

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