コラム配線手法を用いた詳細配線

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概要

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VLSIやプリント基板の上に実現される電子回路の規模が大きくなるにつれ,より高速であり,かつ,配線率の高い手法が要求されている.本論文では,高速であり,しかも,配線率の高い新しい配線手法を提案する.従来よく使用されているネット毎に配線を行う手法では,先に行った配線が,後の配線の障害になるという,ネットの配線順序の問題が生じる.このため,配線後に引剥し再配線等を行い配線率を上げているが,大きな配線時間を要する.本論文で提案する手法は,2段階配線手法の詳細配線であり,コラム配線手法と呼ばれる手法を用いる.この手法は,各ネットの配線を,左のコラムから順に互いの間で調整を取りながら,同時に1コラムづつ進めることにより,ネットの配線順序の問題をきめ細かく解決し,配線率が上げることを目的としている.実験の結果,本手法が,迷路法で配線を行った後に引剥し再配線を行うよりも配線率が高く,また,詳細配線に迷路方法を用いた2段階配線手法よりも高速であることが示された.
1994-03-11

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