電気接点の接触(1) : 機械的接触の基礎
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概要
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電気接点において, 接触問題の基礎はその機械的接触であることは明らかであるが, 解析が困難なために, ほぼ見送られている状態であると言っても過言ではない.そこで, 機械的接触の問題を最も単純にとらえ, 開閉接点に適用する機械的接触の基礎理論としては塑性接触の理論より弾性接触の理論の方がより適切であることを述べた上で, 弾性接触理論に必要なブシネ問題の再拡張を図った.その結果, ヘルツ接触より更に中心部に圧力が集中する場合にも適用できる理論式が得られ, 圧力集中による弾性体の凹みに対しての知見を得た.また, そのような圧力分布になっても, ヘルツ接触に見られる降伏条件の特性は保持されることを知った.一方, ヘルツ接触にならって両接触体の近接距離や弾性体に圧力を与える接触子先端の曲率半径についても検討を試み, 一般化された知見が得られた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-08-25
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