ファジー制御則を用いたエッジ保存型非線形フィルタの提案

概要

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画像信号等の突発的な変化(エッジ)を有する信号にランダム雑音が重畳した場合,信号の突発的な変化部分(エッジ)と雑音の周波数帯域が大きく重なるために,従来の平均値フィルタに代表される線形フィルタでは十分な雑音除去とエッジ保存の両立が行えない.このため,原信号を劣化させずに雑音を除去するためには,平滑化フィルタの窓内のデータの性質に応じてその係数値を決定するような非線形手法が必要である.このフィルタ窓内のデータの性質を知るための観測量は複数存在するが,一つの観測量だけで画像信号の性質を正確に表現することは困難である.また,それらの観測量は雑音が重畳された画像の局所データから算出する関係上あいまいさを含む量である.つまり,あいまいさを含む複数の観測量を考慮してフィルタ係数を決定することが必要となる.このような問題に対して,制御分野で大きな成果を上げているファジー制御則を適用することにより,あいまいさを含む複数の観測量から非線形的に適当な制御量(フィルタ係数)が算出可能である.ここでは,ファジー制御則を用いた非線形フィルタ手法とそのフィルタの画像信号雑音除去に対する有用性を明らかにしている.
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-06-25

ファジー制御則を用いたエッジ保存型非線形フィルタの提案

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