特定の構造を保存するファジースタックフィルタ

概要

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スタックフィルタは荷重メジアンフィルタやモルフォロジーフィルタを含む, 非線形ディジタルフィルタにおいて最も広いクラスのフィルタである. スタックフィルタ設計はそのフィルタを定義するブール関数の決定間題に帰着され, 「トレーニング信号を用いた推定型の設計法」, 「特定の構造を保存する制約下で雑音除去性能を最大にする設計法」に大別される. 筆者らはこれまで, スタックフィルタのクラス拡大を目指して, ファジーブール関数で定義されるスタックフィルタ, つまり, ファジースタックフィルタを提案してきた. また, 最も基本的なファジースタックフィルタである, ファジー荷重メジアンフィルタに対して推定型の立場の設計法を与えてきている. 本論文では, 新たに, 特定の構造を保存するファジースタックフィルタを明らかにする. そして, 特定の構造を保存するファジースタックフィルタの雑音除去特性および雑音の影響下における保存すべき特定構造の保存性について明らかにする. 更に, 特定の構造を保存する設計法の立場(処理対象信号の先験情報が得られない)を逸脱せず, 広い範囲の劣化画像の復元に適したフィルタを得るための手順を明らかにし, その手順によって得られたフィルタの有効性を示す.
1997-11-25

特定の構造を保存するファジースタックフィルタ

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