データ依存型Biasingを伴う補間法によるディジタル画像の高解像度化(画像システム,知的マルチメディア処理システム及び一般)

概要

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情報通信分野においてディジタル画像は移動通信機器にも広く応用されるようになり、ディジタル画像処理の重要性は高い。なかでもディジタル画像の拡大処理は利用頻度が高く、従来、サンプリング定理に基づいたsinc関数を基本とした補間法を用いて行われてきた。しかしながら、従来の補間法では、画像拡大時に広がる帯域成分は全く発生しないため、拡大画像にぼけが生じる。しかし、近年、ディジタル画像の拡大時に広がる帯域(高周波成分)の推定を伴う拡大法が提案されており、筆者らも、ステップエッジ信号の保存とピーク信号を生成する座標点のWarpingと信号振幅値のBiasingを伴う補間法を明らかにし、高周波数成分を発生する補間法を実現した。この方法におけるバイアス量の計算では、補間点の前後の2方向から求められるバイアス量の小さい方を選択していた。この選択は必ずしも適当ではなく、条件によってはバイアス量の大きい方を選択すべきである。例えば、バイアス量の大きい方の値を選択することにより、ステップエッジ信号もピーク信号の一種と見なせ、その急峻な変化を保存することが可能となる。このことで座標点のWarpingを併用せず、局所情報に応じて適応的にバイアス量を適切に選択することでステップエッジ信号の保存とピークの生成を行うことが可能となる。提案するデータ依存性Biasingを伴う補間法は座標点のWarpingと信号振幅値のBiasingを伴う補間法と性能は同程度であり、計算時間は有利な方法であることを明らかにする。
2004-12-09

データ依存型Biasingを伴う補間法によるディジタル画像の高解像度化(画像システム,知的マルチメディア処理システム及び一般)

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