文書ファイルサイズのランダム性を考慮したワードプロセッサの最適セーブ時期

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今日至るところで,ワードプロセッサを用いて文書の作成が行われているが,ユーザの誤操作,ハードウェアの故障,ソフトウェアの障害等の原因により,主記憶装置上の作成中の文書を消失してしまうことも少なくない.このような事態に対しては,主記憶上に展開した文書をハードディスクヤフロッピーディスクに随時保存することで,ある程度対処することが可能である.このとき,セーブを頻繁に行うほど主記憶上の文書を消失したときに生じる時間的損失を小さくすることができるが,逆に保存による文書作成作業の中断時間が大きくなる.本研究では,作成する文書ファイルの大きさがランダムである場合について,入力時間が一定時間Tに到達した時点でセーブを行うという方策を前提とし,定常アベイラビリティを最大にするという意味での最適セーブ時期を決定するための方法を提案する.はじめに,ファイル消失時間,ファイルサイズに対し一般分布を仮定し,定常アベイラビリティを定式化する.次いで,これらの分布を特定化した場合に対し,定常アベイラビリティを最大にするという意味での最適セーブ時期の存在について解析する.また,数値例を示すことにより,本手法の特徴について考察を行う.
1993-08-25

文書ファイルサイズのランダム性を考慮したワードプロセッサの最適セーブ時期

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