負の二項分布を用いたStop&Wait ARQ方策
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概要
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データ伝送システムに高信頼性を実現する手段の一つとして,再送要求方式(ARQ方式)が広く利用ざれている.これは,データ通信回線の瞬断・雑音・ひずみなどによってデータ誤りが発生した場合に,データを再送することによって正しく伝送できることに着目した方式である.しかし,回線に障害が発生しているためデータを正しく伝送できない場合には,再送を早急に中止し,回線の状態を調べたり,他の回線に切り換えるなどの措置を講ずることが必要である.このため,データ伝送プロトコルには,1ブロックのデータに対し,最初の伝送及び再送を含めた伝送試行回数に上限値が設けられているのが通常である.筆者らは,最も基本的な再送要求方式であるStop&Wait ARQ方式を取り上げ,1ブロックデータに対する伝送試行回数の上限値を決定するための定式化を試みている.本研究では,1ブロックデータごとの伝送試行回数の上限値を定めるのではなく,Nブロックのデータに対する伝送失敗回数の上限値を設定するという新しい方策を提案する.
- 1993-09-27
著者
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