DS-UWB方式におけるチャネル推定を考慮したRAKE受信機の特性評価(モバイルIP,無線通信一般)

概要

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本稿では,Direct Sequence-Ultra Wideband(DS-UWB)方式におけるRAKE受信機の演算量及び特性を,チャネル推定を考慮してマルチパスチャネルにおいて評価する. DS-UWB方式におけるRAKE受信機として,最大比合成(MRC)-RAKE,最小平均自乗誤差(MMSEVRAKE,MRC-RAKEの後に線形等化器を用いたMRC-RAKE-Equalizerを検討する.一般に,重み導出に優れたアルゴリズムを適用し,多くのフィンガーやタツプを用いることで特性は大きく改善されるが,受信機の演算量も大きく増加する.従って,各受信機の演算量と特性の間にはトレードオフが存在する.また,各受信機の特性はチャネル推定精度にも依存する.そこで.DS-UWB方式におけるMRC-RAKE,MMSE-RAKE,MRC-RAKE-Equalizerの演算量及びビツト誤り率(BER)を,チャネル推定の影響を考慮して評価する.計算機シミュレーションの結果,MRC-RAKE-Equalizerは. MMSE-RAKEより少ない演算量で優れたBERを達成することを示す.また,チャネル推定精度が高いほど,MRC-RAKE-EqualizerのMMSE-RAKEに対するビツト誤り率(BER)の改善度は大きくなることを示す.さらに,各受信機のBERは,チャネル推定精度に大きく依存することを示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2004-05-13