液晶分子を用いたクーロンブロケイド : 単一電子トランジスター
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概要
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分子をトンネル二重接合の中間電極とすると、分子の大きさが小さいために、分子と外部電極の間の静電容量は10^-18>F程度になる。このために、静電エネルギーは室温のエネルギーよりも大きくなりクローンブロッケイドは室温でも観測可能となる[1]。分子を中間電極としたときは、もはや静電容量の概念は成り立たなくなり、従来のマクロ構造を基にしたクローンブロッケイドの概念を拡張したければならなくなり、新たな物理現象が見えてくる。その一方、クローンブロッケイドは単一電子トランジスターへと応用できるものであり、室温でのトランジスター実現へ道を開くものである。ここでは後者に焦点を当てて論ずる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-03-18
著者
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