手書き風文字生成を用いた印鑑自動デザインシステム : 文字の感性情報処理の一例

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概要

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印鑑は文具店等にいけば、既製品が安価で購入できる。しかし、それらは同じ性であれば、殆ど同じ印影であり、しかも、一般的には全て姓だけであり、フルネームのものはない。姓だけ、あるいはフルネームにせよ、自分だけの唯一性の高い印鑑を求めようとすれば、いきおい特注にならざるを得ない。特注した場合、どのような字体になるかは、出来上がった実物を受け取るまでは分からず、自分の感性に合った好みの字体であるという保証もない。本研究では、以前提案した非線型な幾何学的変換を用いた手書き風の文字パターンの生成技法を、印鑑の自動生成に応用し、更に乱数処理を施すことによって、極めて多彩で唯一性の高い印鑑画像を簡単に生成することを可能にした。本研究で提案する印鑑の自動生成システムは、これを自動刻印装置に接続することにより、自分独自の唯一性の極めて高い印鑑を自分の感性に合った好みの字体で、フルネームで生成することが可能となる。
1994-12-16

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