顔の両眼付近の部分画像を用いたゲート管理のための個人識別実験
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概要
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近年,セキュリティをはじめとする社会システムにおいて,機械による簡単かつ確実な個人識別の必要性が高まっている.現在,自動的に個人識別を行うための最も一般的な手段は,暗証番号を伴う磁気記録式カードなどである.しかし,これらの間接的な識別情報は,常に粉失や盗用の危険性を伴う.一方,代表的な身体的個人情報である指紋は,個人を完全に同定する精度をもつが,その採取に対して心理的抵抗感を抱く人も少なくない.本論文では,人間にとって最も自然な個人識別の手段である顔に着目し,なかでも特に個人性が集中していると思われる両眼付近の部分画像のみを用いて個人識別実験を行った.また,顔画像撮影のために簡単な撮影装置を製作し,更に被験者に両眼を開閉してもらうことによって,顔画像の正規化の確実性と精度を確保した.ニューラルネットワークを用いた識別実験の結果,30人の登録者が各5回ずつゲートを通過した場合で99.3(%)の個人識別率を得た.同時に,別の30人の未登録者が各10回ずつ入室を試みた場合でも,98.0(%)リジェクトできるという結果を得た.
- 1994-09-25
著者
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島田 英之
岡山理科大学工学部
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塩野 充
岡山理科大学工学部情報工学科
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塩野 充
岡山理大 工
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塩野 充
岡山理科大
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島田 英之
岡山理科大学
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礒部 博文
岡山理科大学工学部情報工学科((株)三菱電機コントロールソフトウェア)
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