複数特徴部分空間法による手書き類似漢字識別

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概要

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本論文では,複数の特徴量を用いた手書き漢字認識手法の提案を行う.本手法では,各カテゴリーは特徴量別に生成された複数の部分空間によって表現される.そのため文字認識手法の観点から見た場合には,本手法は部分空間法およびマルチ・テンプレート法の融合された手法と位置付けられる.また文字認識の課題から考えると,本手法は特徴量の併用という問題に関連する.本手法の長所は,各特徴量が独立して扱われるために,ベクトルの形式で表される特徴量であれば,本手法へ簡単に導入可能という点にある.また,特徴量の物理的な意味を問わず,特徴量毎に次元数が異なっていてもよい.本論文では,代表的な7種類の特徴量を用い,電総研作成の手書き漢字データベースETL-9(B)から選出した類似漢字群を対象とした識別実験により,本手法の有効性を示す.また,単独の特徴量を用いた場合の部分空間法による識別実験結果を示し,それに関連して本手法の識別能力の限界についても述べる.
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-10-25

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