3次元顔モデルに基づく似顔絵作成の一手法
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概要
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顔画像からの計算機による似顔絵作成については,これまでにいくつかの手法が提案されている.しかし,それらの手法の多くは,顔を本来の3次元物体としては扱っていないため,顔の3次元的な個人特徴を十分反映していなかったり,似顔絵をどの角度から描くかという描画方向の自由度に欠けるなどの問題点がある.本論文では,正画顔と横顔の2枚の原画像から顔の3次元的な構造情報を取得し,それをもとに生成したポリゴンによる3次元顔モデルに対して平均的な顔に関するデータとの比較に基づき,個人特徴の強調のための3次元的な変形を加え,更にテクスチャマッピングを施すことによって似顔絵を作成する手法を提案する.本手法により,個人の顔の特徴が3次元的に似顔絵に反映されることと,任意の角度の視点から描画できるために個人の特徴をよくとらえた自然な似顔絵の得られる可能性が確認できた.また,特徴強調率や描画角度などの各種パラメータの自動決定の試みも行い,ある程度良好な結果を得た.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-12-25
著者
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