キー文字駆動型地名推論による手書き宛名認識アルゴリズム

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概要

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郵便の手書き宛名を高精度に認識できない主な原因は、文字の切り出しが困難であることと、個別文字の認識率が低いことであると考えられる。この2つの問題を克服して認識率を改善する方法の一つに、地名辞書の有効利用が考えられている。本稿では地名辞書を用いた切り出し・認識アルゴリズムとして、『キー文字駆動型地名推論』を用いた手法を提案する。この手法は、キーとなる文字が1文字でも認識候補内に入っていればそれによって推論が行なえる、地名推論をするとき辞書に登録されている地名の一部だけを考えれば良いため推論が高速である、などの特徴を持っている。提案するアルゴリズムの有効性を確認するため、郵政研究所が配布したデータを使って認識実験を行なった。その結果、82.4%の正解率が得られた。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-05-18

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