音響分析による声の可制御性の評価 : 声区とヴィブラートについて
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概要
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声のオブジェクト指向型音響分析システムSONGを用いて、3名のソプラノ歌手の声区変換とそれに伴うウィブラート特性の変化を調べ、以下の結果を得た。1)胸声区から中声区への声区変換に伴って声門開放時間率EGGOQが大きくなり、かつ、EGG振幅EGGHが減少した。2)声区変換に伴いウィブラート特性も変化した。中声区では胸声区に比較してウィブラートの大きさは増大したものの、周波数は変化しなかった。以上の結果は、中声区の方が胸声区に比較して両声帯の接触面積を減少させるような制御が行われる可能性があること、そのような状態にした方がより大きなウィブラートを生成出来ることを示唆する。しかし、ウィブラート周波数は胸声区、中声区の声区変換に関わる喉頭調節の変化には左右されにくいことも分かった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-10-14
著者
-
新美 成二
東京大学附属音声言語医学研究施設
-
新美 成二
国際医療福祉大
-
今泉 敏
東京大学医学系研究科 認知・言語医学部門
-
廣瀬 肇
東京大学
-
志村 洋子
埼玉大学教育学部
-
斉田 晴仁
Department of Otolaryngology,Asoka Hospital
-
斉田 晴仁
あそか病院
-
Abdoerrachman Hartono
インドネシア大学
-
新美 成二
東京大学 医学部 音声・言語医学
-
廣瀬 肇
北里大学
-
Abdoerrachman Hartono
インドネシア大学医学部耳鼻咽喉科学教室
-
志村 洋子
埼玉大学大学院教育学研究科学校教育専攻学校教育専修幼児教育分野
-
斉田 晴仁
Department Of Otolaryngology Asoka Hospital
-
志村 洋子
埼玉大学乳幼児音楽学
-
志村 洋子
埼玉大学
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