交流磁場環境のラット生体への影響調査(「ショートノート」(卒業・修論特集))

概要

論文の詳細を見る
商用周波数である50Hzの電磁場環境における生体に及ぼす影響を調べるため、8週齢のウィスーラットの雄24匹を電磁波曝露群、コントロール群、周期曝露群、マイナスイオン群のグループに6匹ずつ分け2ヶ月間実験を行った。電磁波曝露群は周波数50Hz、磁束密度100μTの環境下とし、コントロール群は特定の条件を与えないコントロール状態とし、周期曝露群においては、電磁波曝露環境下と同様の環境で2週間曝露した後、その後1週間はコントロール状態にし、これを1サイクルとして2ヶ月間実験した。マイナスイオン群は電磁波を1日4時間曝露した後、1時間マイナスイオンを曝露した。マイナスイオンは1cm^3当り89万個発生させる装置を使用した。結果として、電磁波曝露群の体重は増加傾向にあり、またマイナスイオン群においては体重を減少させる傾向が見られた。また、電磁波曝露群の脳脂質の酸化が促進する傾向が見られた。さらに、脾臓より分離したリンパ球数において電磁波曝露群のリンパ球数が有意に減少し、マイナスイオン群と比較し電磁波曝露群のリンパ球数が有意に低下した。以上の結果から、電磁波は生体に悪影響を及ぼし、マイナスイオンがその影響を緩和する有効な手段の一つであることが示唆された。
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-03-04

交流磁場環境のラット生体への影響調査(「ショートノート」(卒業・修論特集))

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク