区分線形近似で表現された非線形回路網の全解検索の高速化法について

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概要

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本論文では、区分線形近似で表現された非線形回路網の全解を高速に求めるアルゴリズムを提案する。本アルゴリズムでは、まず、すべての素子の特性を、区分線形近似を用いて、各節点電圧及び素子から節点に流れ込む電流を未知数として表現する。次に、複数の素子をひとまとめにしてブロックとし、そのブロックの特性を求める。このとき、このブロックの区分線形近似を用いて表現される特性が持つ線形領域の数は、ブロックに含まれる各素子の線形領域の数の積となる。しかし、各線形領域には満たすべき条件があり、この条件が常に満たされない場合には、この線形領域に対する計算を行う必要がない。つまり、この線形領域を削除することができる。このようにして、次々にブロックを大きくし、最後には全体の回路解を得る。この過程において、削除される線形領域の数が多ければ、高速に計算を終了することができると考えられる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-10-20

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