半規管入力による回転角の知覚
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概要
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人間は、頭と身体を同体で回転する場合、視覚が閉じた状態でも回転角を知覚できる。これは、半規管からの角速度信号を利用して、脳内で角度信号に変換していると考えられる。一過性の回転をかけたときの回転角の知覚は、直線的で正確な知覚ができることが確認できた。次にステップ状に定速度回転を加えた時、回転角の知覚は指数関数的に減衰する。もし回転を知覚する上で半規管からの信号を用いているのであれば、半規管の特有の時定数がこの回転の知覚にも反映するはずである。そこで、定速の回転刺激を加えることによって生じる前庭性眼振の時定数とその定速回転時の回転角の知覚における時定数を比較し、考察した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-02-18
著者
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