体性感覚で獲得された空間的位置情報の記憶特性
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概要
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ポインティングを行って腕を定位した時の指先位置の情報は,定位している腕の関節角などの情報から空間的な位置情報へ変換され3次元的な位置として記憶される.本研究では,「体性感覚(腕の定位)で獲得記憶された空間位置情報」が空間を基準とするのか,頭(体幹)を基準とするのか,という事を調べるために,一度ポインティングして記憶した指先位置へ,一定の記憶時間(7sec)を経た後,もう一度ポインティングするタスクを行い,位置精度の分析を行った.指先位置を記憶する腕と再ポインティングを行う腕に同じ腕を使う(片手)タスクと違う腕を使う(両手)タスクの2つを設定した.以上の様な実験より,片手のタスクでは,頭を基準とした座標系を利用し,両手のタスクでは空間を基準とした座標系を利用している事を示唆する結果を得た.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-06-24
著者
-
高橋 周作
大阪大学大学院基礎工学研究科
-
笠井 健
大阪大学健康体育部
-
大島 繁夫
大阪大学基礎工学研究科大学院
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高橋 周作
大阪大学基礎工学研究科大学院
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笠井 健
大阪大学保健センター
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大島 繁夫
大阪大学基礎工学研究科
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