網膜からの一酸化窒素(NO)放出を生じる光刺激の同定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
網膜では神経細胞が回路網を形成し、外界からの視覚情報の処理を行っている。本研究では、新しい神経情報調節因子として注目されている一酸化窒素(NO)の網膜での役割を調べるため, 網膜からの内因性NOの産生を促す光信号を調べた。定常光、フリッカー光、移動パターン光いずれの照射でも、網膜からNOが産生したが、赤色の移動スリット光が最も有効であった。この結果は、赤色の移動パターン光に対して応答する神経細胞、例えばアマクリン細胞あるいは神経節細胞からNOが産生し、視覚情報の処理に関与していることを示している。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-03-15
著者
関連論文
- 異なる光環境下における網膜水平細胞の受容野特性
- ブラックバス網膜の水平細胞に関する形態学的および電気生理学的研究(橋本葉子教授退任記念論文集)
- 電子顕微鏡写真からの立体構築(第一報) : 網膜双極細胞の樹状突起野
- 電子顕微鏡写真からの神経細胞立体像の構築(第3報) : モーフィングおよび動的輪郭モデルを用いて
- 網膜双極細胞間の結合コンダクタンスの推定 : コンパートメントモデル
- 網膜双極細胞の形態と中心受容野特性との関連 : コンパートメントモデル
- 遺伝的アルゴリズムを用いたフェムト秒パルスレーザの自動調整(≤特集≥進化的計算)
- 進化型光学システムの研究開発
- 網膜からの一酸化窒素(NO)放出を生じる光刺激の同定
- 網膜杆体系水平細胞の時空間フィルタ特性
- 網膜錐体系水平細胞の時空間フィルタ特性 : 動きパターンの残像抑制
- 網膜双極細胞のモデル化とシミュレーション : 樹状突起における電気的結合の機能
- 網膜水平細胞の動的受容野に対する水平細胞→視細胞経路の関与 : 時空間ランダム変調光を用いて
- 網膜杆体系ON型エッジ検出神経細胞の中心受容野特性
- CRTディスプレイを用いた光刺激システムおよび網膜研究への適用