網膜杆体系水平細胞の時空間フィルタ特性
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概要
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網膜水平細胞は光刺激に対して広い受容野を形成し, 形状視の初期過程として重要な役割を担っている. 今回, 時空間でランダムに変化する光信号を網膜に照射し, 杆体系水平細胞のフィルタ特性を調べた. その結果, 先に調べた錐体系水平細胞と同様, 杆体系水平細胞においても受容野の縮小が見られた. しかしながら, 錐体系水平細胞とは異なり, 杆体系水平細胞の受容野の縮小は非常にゆっくりとしていた. また, 錐体系水平細胞の時空間フィルタと異なり, 杆体系水平細胞の場合は, 中心部からの距離が離れるにしたがい, ピークまでの時間が減少した. これらの結果にもとづき, 杆体系水平細胞でみられる受容野の縮小は, 視細胞(杆体)レベルでの特性を反映しているものと推定した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-01-25
著者
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