網膜双極細胞間の結合コンダクタンスの推定 : コンパートメントモデル
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概要
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網膜双極細胞は形状視の初期過程として重要な役割を担っている。隣接する双極細胞は樹状突起and/or軸策終末でギャップ結合を介して電気的に結合している。本研究では、隣接する双極細胞の突起間の結合コンダクタンスを、モデル実験により推定する。本モデルは、生体の視細胞-双極細胞回路網の形態的特徴に基づいて構築した。膜抵抗を生理学的に報告されている30、000Ωcm^2に設定したとき、1個の双極細胞モデルの入力抵抗は1.3GΩであった。この値は単離した双極細胞で生理学的に報告されている値の範囲である。この膜抵抗値を用いて、回路網モデルの入力抵抗から推定した結合コンダクタンスは1〜10nSであった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-03-19
著者
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