大形楕円体の近傍に置かれた球の回折係数について

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概要

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頭部と胸部とをもつ擬似頭に平面波が入射した時の両耳相当部の回折係数を求めるため、球-扁平回転楕円体とによるモデルで検討を行っている。球、楕円体が共に存在する時の波動方程式を直接解くことが困難なため、球、楕円体間を相互に無限回散乱する波を求め、それらを重ね合わせる近似解法によった。この場合、楕円体を支配する扁平回転楕円体波動関数と球波動関数とが相互に展開可能なことから、球、楕円体間の座標変換には球座標の変換が利用できる。上記の解析方法の限界は、周波数が高くなると、扁平回転楕円体波動関数をラゲール関数で近似しなければならないことにより、波数をk、楕円体の焦点距離をdとすると、kd/2が8以下である。また、胸部を球とした2球モデルとも比較している。
2000-04-28

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