MPEG2アルゴリズムを基本とする超高精細動画像符号化に関する検討
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概要
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画像メディアの統合を目的に提案された超高精細(SHD : Super High Definition)画像は,既存メディアのスーパセットとして位置付けられ,空間解像度は2,000×2,000画素以上,時間解像度は60frame/s以上である.SHD画像のデータ量は約6Gbpsに達し,効率的な伝送や蓄積には高能率な圧縮技術が必要となる.本論文では,動画像符号化標準方式であるMPEG2(Motion Picture Coding Experts Group Phase 2)をSHD動画像の符号化に適用し,計算機シミュレーションにより符号化特性の評価を行った.MPEG2では,SHD画像レベルは定義されていないため,ここではMPEG2のMainプロファイルをSHD画像レベルまで拡張した.その結果,150Mbpsの符号化ビットレートにおいて,ひずみが検知限以下(SN比約40dB)の再生画像が得られることを明らかにした.また,SHD画像の走査方式として順次走査方式と飛越し走査方式に対する符号化特性の評価を行い,SHD画像では走査方式として順次走査方式を採用しているために高い圧縮率が実現できることを示した.更に,符号化効率や演算量のピクチャタイプに対する依存性についても検討を行い,SHD動画像に適するパラメータを明らかにした.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-12-25
著者
-
鈴木 純司
NTT光ネットワークシステム研究所
-
鈴木 純司
NTT未来ねっと研究所
-
澤邉 知子
Ntt光ネットワークシステム研究所
-
小野 定康
慶応義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構
-
小野 定康
Ntt光ネットワークシステム研究所
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