実環境光源下における仮想物体のレイアウトシミュレーション

概要

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建築物やインテリアのデザインにおいては,対象となるオブジェクトの設計のみならず、周囲の環境を含めた概観のシミュレーションの道具として3次元CGが利用されている。しかし、実在するシーンや屋内環境にCGのオブジェクトを配置して、レイアウトや色調などを確かめるには、実在環境のモデリングが重要であり、また難点となる。本研究では,実在する環境シーンの上にレイアウト対象となるCGオブジェクトとを視覚的に融合するMixed Realityの技術を積極的に利用することで,周囲環境のモデリングを行なうことなく対話的にレンダリングを可能にするフレームワークを提案する.鏡面球と2次元コードとを有する立体マーカを対象となる実環境に配置することにより,現場での空間配置や光源環境を、ユーザのカメラ視点から読み取り、実時間処理によってMRシーンとして提示するものである。実験では、室内でマーカを並べてゆくことにより対話的シーンの色合いや空間配置を確認しながらCGオブジェクトをレイアウトすることができ,有効性が確認された。
2003-01-10