動的輪郭法の計算原理に基づく視覚モデル(<特集>「感性情報処理の基礎と応用」及びヒューマン情報処理一般)
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概要
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動的輪郭法の計算原理に基づいて動作する,物体検出を行なう視覚モデルを提案する.動的輪郭法は画像工学の立場から提唱された物体輪郭の検出方法であり,様々な画像処理手法の基本となる方法である.物体検出細胞をモデル化するために,再定義されたレべルセット関数が用いられる.また,動的輪郭法には初期値に関する間題があるが,この間題を,認知心理学的実験で明らかにされた視覚特性を導入することで解決する.数値実験により提案モデルは,従来不可能であった複雑なトポロジーを持つ物体を検出できることがわかった.さらに,図地知覚と視覚的注意の関係を調査するために心理物理実験を行なった.提案モデルに視覚的注意の効果を導入することで,この心理物理実験結果を定性的に説明できることを数値実験により示す.提案モデルは,自然画像や動画像を扱えるように,拡張できるという利点もある.
- 2004-12-09
著者
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