並列処理による連立一次方程式の高速解法

概要

論文の詳細を見る
現在、科学技術の進歩にシステムが複雑化し、技術計算に用いるデータが増大してきている。コンピュータで扱う計算の規模も次第に大きくなり、最近では数千元、数万元の連立一次方程式を解くことも珍しくなくなった。元数の増加に伴い、処理時間を多く必要とし、演算の処理に多くの時間を費やす。連立一次方程式の解法にはSweep-Out法、ガウスの消去法、LU分解等の手法がある。これらの解法では、処理およびデータをいくつかに分割し、プロセッサを複数個用いて並列に処理することができ、演算速度を上げることが可能であるといえよう。さらに信号の処理において非常に多く行われる演算、つまり積和演算を並列に処理できる構造になっているDigital Signal Processor(DSP)を用いることにより高速な演算処理が期待できる。さらにDSPを複数用いて並列処理を行えば、かなりの速度で処理することが期待できる。従って本研究では、効率的な並列手法を考察し、DSPの高速性を活用し、これを複数個用いて連立一次方程式を求解する従来の手法による効率的な並列アルゴリズムを構築する事を目的とする。計算機は一昨年、大貫氏によって作成された16基DSPを用いることとする。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-03-27

並列処理による連立一次方程式の高速解法

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク