関係オブジェクトシステムにおけるデータベース再構成のないスキーマ進化

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アプリケーションのデータが複雑になるに従い、データベースの扱うべきデータにも高いモデリング能力、処理能力が求められている。そうした要求を満たすため、種々のオブジェクト指向データベース(OODB)が開発されている。一方、デザインの変更、ドメインの変化、クラスの拡張や再利用、他のシステムとの共用等、様々な理由からデータシステムにおけるデータ(スキーマ)構造の変更が行なわれるため、データベースにはデータ独立性の高いデータ管理能力が必要となる。しかし、オブジェクト指向データベース(OODB)など複雑な構造のデータを扱うデータベースでは、スキーマの変更は(すでにデータがポピュレートされている場合)大規模なデータベース再構成あるいは、計算コストの高いフィルタリングが必要となる場合が多い。本論文では、データ独立性の高い関係データベース(RDB)を利用した関係オブジェクトシステムCOSMOSでのスキーマ進化機能について述べる。COSMOSはアプリケーションの扱うオブジェクトデータを関係データにマッピングする機能をもつ。また、逆に関係データをオブジェクトにマッピングできるため、RDB上のビュー機能を利用し、データベース再構成、コストの高いフィルタリングなしにスキーマの変更を行なうことができる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-03-27

関係オブジェクトシステムにおけるデータベース再構成のないスキーマ進化

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