関係データベース上に構築するオブジェクトサーバのためのデータモデルとC_<++>インターフェイス

概要

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ネットワークで結合された異種機間でマルチメディアオブジェクトを共有することを考えた時、新たに出現するメディアに容易に対応できる柔軟性と強力な質問機能を備えたオブジェクトサーバが必要となる。このため我々は関係データベース(RDBMS)の(1)成熟した技術に基づく頑健性、(2)普及度、(3)質問機能、(4)柔軟性、(5)既存のデータベースの活用などに着目し、RDBMSの上にマルチメディアオブジェクト指向環境COSMOSのオブジェクトサーバを構築している。しかし、オブジェクトを単純な関係データベースのテーブルに対応づけたのでは、パフォーマンスが上がらず、OODBMSに対する根源的要求を満足できない。このため、パフォーマンスを向上させ、しかも関係データベースの長所を損なわないオブジェクトモデルを設計する必要がある。また、従来データベース言語とホストプログラミング言語との間に、いわゆるインピーダンスミスマッチの問題が存在している。OODBMSでは、これを避ける言語インターフェイスが重要である。さらに、既存のOODBMSは、オブジェクトの内部状態はデータベースに格納し共有管理するが、メソッドはアプリケーションと直接リンクし管理しない。このため、マルチメディアのような次々に新しいオブジェクトが出現する環境に対応することができない。これらの問題を考慮して、本稿ではCOSMOSのオブジェクトサーバのオブジェクトモデル及び、オブジェクトサーバのコンパイル時、実行時の動作を含む、C_<++>インターフェイスについて述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-09-28

関係データベース上に構築するオブジェクトサーバのためのデータモデルとC_<++>インターフェイス

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