素子の信号系簡易解析モデル化方法の一検討

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概要

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マルチメディア時代に向けて、通信系装置は大規模化、高速信号伝送化の方向にある。このため装置設計を行うには、装置内部の信号伝送特性の十分な評価が必要である。この評価においてシミュレーション技術を用いた検討は、最適な装置設計をするために有効な手段であり、素子の解析モデルの作成方法が重要である。従来の素子解析モデルは、内部構造を忠実に再現するか、抵抗と容量のみのごく単純なゲートモデルを用いることにより、信号伝送特性を評価していた。しかし、解析時間や計算機のメモリ制限から、バス等の大きな構造のシステム解析には、精度の面で不十分なゲートモデルしか使用できないといった問題があった。そこで、高速・高密度な装置の実現に向けて、電気信号伝送特性の評価を行い、装置設計に反映するための簡易で精度の良い信号系の素子解析モデルを検討したので報告する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-03-27

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