非線形負荷を含む電力系統における電圧崩壊現象
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
図1に示した電力系統について数値実験による研究が行われてきた[1-3]。図の中央が誘動機と定電力負荷よりなる非線形負荷で、その特性は負荷電圧の実効値Vとその相差角δの微分方程式で記述されている。図の系統において電圧崩壊(負荷にかかる電圧が急激に低下する現象)はsaddle node分岐やblue sky分岐によって引き起こされることが報告されている[2-3]。これらの文献では発電機の端子電圧は正弦波でその実効値は一定とし、発電機を端子電圧の相差角に関する2階微分方程式で記述している。筆者らは端子電圧の変動を考慮した発電機modelを用いて図の電力系統に対して数値実験を行ってきた[1]。発電機は発電機内部の鎖交磁束に関する電磁誘導の法則に基づいた微分方程式(Parkの式)と発電機回転子の位置および角速度に関する微分方程式で記述され、界磁電圧はAVRで制御される。系統全体は13従属変数常微分方程式で記述される。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-06
著者
関連論文
- 減速脱調現象について
- 三機無限大母線系統の動揺方程式の引力圏について(2)
- 三機無限大母線系統の動揺方程式の引力圏について
- 半周期遅延フィードバックによるLorenzアトラクタの制御
- 半周期遅延フィードバックによる Duffing方程式の正不安定解の安定化
- 遅延フィードバックカオス制御に関する一考察
- 心電図波形の特徴抽出に関する一考察
- 二自由度動揺方程式のポアンカレ断面と不変多様体の大域構造
- 二自由度動揺方程式における二機脱調解について
- 二自由度動揺方程式系の引力圏構造(3)
- 二機無限大母線系統の相空間構造
- 二自由度動揺方程式系の引力圏構造(2)
- ミノルスキー系における初期関数問題について(2)
- 非線形負荷を含む電力系統の電圧異常現象と電圧崩壊
- 非線形負荷を含む電力系統における電圧崩壊現象
- 非線形負荷を含む電力系統の電圧異常現象 : 発電機AVRのlimiterを考慮した場合
- 非線形負荷を含む電力系統の電圧異常現象
- カオス同期におけるRiddled Basinのモデル
- 静止法で測定した同期機諸定数を用いたシミュレーションと実験の比較
- 静止法によるa, b, c相巻線から見た同期機諸定数の測定
- 稼動時同期発電機の空げき磁束密度オンライン計測
- 磁気弾性結合系に生じる波動解の引力圏構造
- 磁気弾性連鎖系における波動解の伝搬速度を用いた解析
- 損失項のない非線形常微分方程式を対象とした数値計算の誤差評価について
- 電力系統間の同期現象について (3)
- 電力系統間の同期現象について(2)
- 電力系統間の同期現象について
- 電力系統間の同期現象に関する引力圏について
- 非線形連続力学系のパラメータの誤差を解軌道の誤差から推定する方法
- スティック・スリップ運動に関する実験と解析(2)
- 稼動時同期発電機の空げき磁束密度オンライン計測
- 呼吸に依存したRR間隔のダイナミクス