サッカード適応の垂直眼位依存性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
さきに我々はヒトの水平右または左向きのサッカードにおいて, 異なる種類のサッカードが異なるゲインを同時に獲得する運動学習が可能であることを示した.サッカード適応の2次元性, 即ち, ゲインではなく方位に関しても適応が進みことは先行研究によって知られているが, 我々は水平サッカードのゲイン適応において垂直位置の違いで異なる複数のゲインが獲得可能であること, すなわち, 上に5度の水平サッカードのゲインは1.25と垂直下5度の水平サッカードでゲインが0.75に到達するような学習が生じることを見出した.サッカードの適応機構はそれがスタートする眼位に依存するように構成されていると推定できる.運動学習が条件依存性に極めて柔軟であることを示している.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-02-02
著者
関連論文
- 高速逐次提示法による視知覚特性 (1)
- 人工的立体像観察時における輻輳についての検討(視聴覚技術および一般)
- サッカード適応の視標色依存性の検討
- サッカードの選択的適応のデータとモデル
- サッカード抑制説と脱落説の同一手法による検討
- 適応の転移から見たサッカードの種類の検討
- 走査サッカードと記憶誘導性サッカードの適応の転移について
- 4)規則的な点列を反復走査するサッカードの主系列特性(ヒューマンインフォメーション研究会)
- 規則的な点列を反復走査するサッカードの主系列特性
- 周期的サッカード中の残像の動きについて
- 視覚運動統合学習の認知的切換(バイオサイバネテッィクス,ニューロコンピューティング)
- 視覚運動学習の認知的切替
- 修正視標の提示遅延がサッカードの適応に及ぼす効果
- サッカード適応時の振幅 : 最高速度特性
- 3)遅延提示された修正視標によるサッカードの適応の性質(ヒューマンインフォメーション研究会)
- サッカードの適応の文脈依存性
- 遅延提示された修正視標によるサッカードの適応の性質
- NC2000-41 眼球運動中のアイコニック・メモリの性質(1)
- 形状錯視の到達把持運動への影響
- ローカルフィードバックを含まない脳幹サッカード系のモデル
- 中心力場での直線到達運動における文脈依存性学習
- サッカード適応の垂直眼位依存性
- 定常視標に対するサッカードの選択的適応
- 2)明滅する近傍領域によるフィリングインの促進(視聴覚技術研究会)
- 小脳による saccade の適応制御理論
- 随意運動制御のフィードフォワード連合学習理論(バイオサイバネティックス, ニューロコンピューティング)
- 視覚誘導自己回転感覚のもとでのサッカードの偏り
- 飛躍を求められている神経回路学会