境界要素法による神経細胞活動の微視的解析法の提案
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概要
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近年の生理学的実験技術の進歩により、広い観測対象領域と高い空間的・時間的な分解能をあわせ持つ神経細胞活動計測が実現可能となり、実験結果の報告が増大している。その結果、これに対応しうる、細胞の各種パラメータの空間分布や定量的な細胞形状などを時空間的な実験結果に直接に結びつける、解析理論が必要となっていた。本論文は、境界要素法を利用して、そのような微視的な数値解析を可能とする理論を提案するものである。予備的な実験として行った数値解析結果を示し、本理論が神経細胞活動の時空間的振舞いをうまく定量的に記述する可能性が高いことを報告する。また本理論は、細胞内外の電流密度分布を整合的に含んでいる。このため、MEG(脳磁界計測)が微視的に見て何を計測しているのかを明らかにすることにも、本理論が有効であると期待される。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-03-18
著者
-
村上 慎吾
東京大学先端科学技術研究センター:department Of Neurology University Of New Mexico School Of Medichne
-
廣瀬 明
東京大学先端科学技術研究センター
-
廣瀬 明
東京大学大学院新領域創成科学研究科基盤情報学専攻
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