動画像解析における光学モデル
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概要
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従来の動画像解析において光源の存在は注目されてこなかった.本論文は,光源,対象物,視点の三つの関係を記述する光学モデルを導入し,このモデルを用いてこう配法に基づくオプティカルフロー推定問題を論ずる.最初に,光源と物体形状との関係を光学モデルとして記述することにより,対象とするシーンに内在する拘束を導く.その結果,光源が存在するシーンに対しても精度の良いオプティカルフローが推定可能なことを示す.従来は単にオプティカルフローの精度向上の修正項とみなされていたパラメータが,光学モデルを用いると,実は光源と被写体の幾何学的関係を示す物理量であることが示される.その結果,オプティカルフローを精度良く推定するだけでなく,この物理量から光源の入射方向の情報,被写体の反射率の情報も新たに復元可能であることを示す.簡単なシーンであれば,シーンを記述するすべてのパラメータ,すなわち光源・対象物・カメラの配置の情報,対象物の形状,対象物の表面の反射率の情報が推定できる.CG技術を用いたシーンの再構成の可能性について述べる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-04-25
著者
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