超音波による生体組織データの3次元表示のための平滑化処理 : 3次元メジアン/メジアンフィルタ
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概要
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X線CT,MRIや医用超音波等のデータから3次元画像を構成する研究が進められている.これら3次元データの平滑化フィルタ処理については,3次元処理が2次元のそれより種々の点で優れている反面,3次元フィルタの設計が複雑であることや,処理時間が膨大となる点などから,3次元フィルタの適用の報告が少ない.特に医用超音波画像は生体組識境界や組識内部の無数の音響散乱体等からの反射波が複雑に影響し合って構成されるため,このように複雑な3次元データに対して目的とした平滑特性を得ることが困難であった.本論文では一般に画像のエッジの保存性に優れ,かつスパイク状のノイズを効率良く除去するメジアン処理を基本にし,この処理を3次元マスク内のデータの13方向について分割処理を行うフィルタを考案している.このフィルタは生体組識のつながり情報を保持しながら,特に超音波の散乱により生ずるノイズなどを効率良く除去する特徴をもつ.またその単純な処理構造により,フィルタの設計が容易となり,かつこのメジアン処理で煩雑となるソーティング演算を減らすことができ,処理時間の短い実用的な平滑化フィルタ処理が可能である特徴をもつ.本平滑化フィルタを3次元的に得られた医用超音波データに適用し,この効果を具体例で確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-11-25
著者
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