超音波Bモード像における適応的平滑化フィルタの検討

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概要

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一般に医用超音波画像は, スペックル・パターンとよばれる超音波に特有の雑音のため, 臓器や病巣などの各組織領域の輪郭が不明瞭である。これまで, 超音波画像解析における前処理として, スペックル等の雑音成分を軽減させるために, メディアン・フィルタなどの平滑化法が用いられてきた。しかし, 同フィルタのように大きさが一定の矩形局所領域から平滑化を行う手法では, 組織領域の輪郭がぼけてしまうといった問題点がある。そこで, 各局所領域内に組織領域の輪郭がふくまれないように, 局所領域の形状や大きさを適応的に設定する必要がある。本研究では, スペックルの統計的性質に反映したモデルを用いることによって, 適応的な局所領域の設定法に基づく平滑化法を提案する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-10-27

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