動画像解析に基づく動画像合成法と景観シミュレーションへの応用

概要

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大規模建築物が自然景観に与える影響の評価を行うために,設計段階や環境アセスメント等で利用する資料作成を目的とし,モンタージュ技法による合成画像が盛んに作成されている.しかし,現在は静止画における合成画像が主流である.そこで,VTRから取り込んだ実際の情景の連続画像とコンピュータグラフィックスで生成した建築構造物とを合成する動画像合成の手法を開発した.なお,本研究で使用するVTRは路上を走る車上から撮影したものであり,耐震台などの特殊な装置は一切使用していない.建築物モデルからCG画像を作成するために,実写の撮影時のカメラの位置や方向などの逐次変化するパラメータの解析が必要となる.そこで,本研究では背景となるVTR画像のみからカメラの位置・方向などのパラメータ解析を行い効率的に合成VTRを作成する手法を開発した.また,本システムによって作成された合成VTRは静止画では得られなかった情報を有しており,構造建築物の景観に与える影響を事前に評価するために有効であることが知られた.
1993-01-25